覇権の終わり 2021 4 4

 政治の中心地である「永田町」からは、
「首相の訪米の成果をもって、衆議院の解散と総選挙か」という噂を聞きますが、
ここでいう「成果」とは、どういう成果でしょうか。
 今回の訪米は、歴史の転換点になるかもしれない、
最も難易度が高い訪米になるかもしれません。
あるいは、単なる「あいさつ」程度の訪米になるかもしれません。
 しかし、今、国際情勢は分水嶺にあると言えるでしょう。
アメリカは、なんとしてでも「覇権の終わり」を阻止したいでしょう。
 中国の台頭は明白であり、ここで阻止できなければ、
覇権は、確実に中国に移動するかもしれません。
アメリカにとって、タイミング的には、「ラストチャンス」かもしれません。
 しかし、アメリカ国内は政治的に分裂しているうえに、
貧富の格差は極端に拡大して、
さらに新型コロナウイルスは収束していません。
 おそらく、次から次へと変異株が発生して、
治療薬が登場しない限り、収束は難しいかもしれません。
新型コロナウイルスは、アメリカの国力を大きく減少させるでしょう。
 もはや、アメリカだけで中国の台頭を阻止することはできないかもしれません。
そこで、アメリカと日本で力を合わせて中国を抑え込むと考えているでしょう。
 アメリカから世界地図を見れば、日本と台湾は、
中国に対する「防波堤」、あるいは「最前線基地」となるでしょう。
 しかし、今後、評論家が指摘している「台湾有事」、
さらに、それに続く「日本有事」によって防波堤は崩れるでしょう。
台湾有事は、沖縄より南の島々を巻き込みます。
 政治を抜きにして、軍事的に考えれば、
台湾有事の際に、与那国島占領や石垣島占領は必要なことでしょう。
 アメリカは、台湾を失えば、没落が決定的になります。
今、半導体技術の最高レベルは、台湾に集まっています。
「平時に有事を考える」
 どんなに優秀な人でも、有事の際は、異常心理になってしまいます。
これでは、正常な判断はできないでしょう。
だからこそ、平時に有事を考える必要があります。

半導体島 2021 2 14
 米中対立が深まる中、台湾が焦点になってくるでしょう。
アメリカは、台湾の民主主義を守りたいと考えています。
一方、中国は、台湾海峡における「両岸の統一」を考えています。
 私は、別の懸念を持っています。
実は、台湾は、半導体技術の集積した「島」です。
 私は、かつて台湾に行ってみたいと思っていました。
それは、台湾料理ではなく、パソコンの部品が目的です。
 パソコン自作に興味がある人はわかると思いますが、
重要な部品は、台湾製が多いのです。
 私は、台湾製のマザーボードが好きです。
そのほかにも、台湾製の電子機器を使っています。
 もちろん、アメリカも、このようなことにも注目しているでしょう。
コンピューターの頭脳であるCPUを「5nm」という微細技術で作ることができるのは、
今のところ、台湾のTSMC社だけです。
私の勝手な想像ですが、アメリカのIntel社は、TSMCに追いついていないでしょう。
 パソコンが好きな私にとっては、
アメリカと中国は、「半導体島」の取り合いをやっているように見えます。

































































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